浄土真宗各派概説

浄土真宗の各派について。

真宗十派

旧幕時代からある主要十派のことをひろく「真宗十派」と呼ぶ。

この十派は「真宗教団連合」を形成している。この連合は1923年(大正12年)発足の「真宗各派教団会」が前身で、和訳正信偈で知られる「共通勤行」の制定や、毎年の『法語カレンダー』発行などを行っている。

この連合の目的は『真宗教団連合憲章』第三条にて「真宗教団連合は、親鸞聖人の信仰と教義を基調にして、加盟団体相互の連絡提携のもとに、真宗宣布についての総合的対策を樹立し、真に時代に即応する教化活動を展開することにより、社会の不安と混迷を救い、もって、世界平和の進展と人類永遠の福祉に貢献することを目的とする。」と規定されている。

宗派名 本山 本山所在地 宗主呼称
真宗大谷派(お東) 真宗本廟(京都・東本願寺 京都府京都市 門首
浄土真宗本願寺派(お西) 龍谷山本願寺西本願寺 京都府京都市 門主
真宗興正派 興正寺 京都府京都市 門主
真宗高田派 専修寺 三重県津市 法主
真宗仏光寺 仏光寺 京都府京都市 門主
真宗木辺派 錦織寺 滋賀県野洲市 門主
真宗出雲路派 毫攝寺 福井県越前市 門主
真宗誠照寺派 誠照寺 福井県鯖江 法主
真宗門徒派(山門徒派) 専照寺 福井県福井市 門主
真宗山元派 證誠寺 福井県鯖江 法主

その他の宗派

十派以外にも浄土真宗を公称する教団はいくらか存在する。その一部を例示する。その多くは十派から分裂した教団である。