真宗学とは

かきかけ

そもそも、一体「真宗学」という学問はどのような学問なのだろうか。それをテーマに掘り下げていく。

真宗学の歴史

真宗大谷大学(現大谷大学)は、1913年、東京巣鴨の地から烏丸北大路の現在地へ移った。1920年、これまでの「宗乗」「余乗」を改称して、「真宗学」「仏教学」とする。これが「真宗学」の始まりである。

真宗学の姿勢

浄土真宗」とは何か

真宗学における「浄土真宗」とは宗派の名称としての浄土真宗ではない。「浄土真宗」を宗派の名称として用いるようになったのは近代以降で、それまでは一向宗門徒宗などと呼ばれていた。

真宗」とは、真(マコト)の宗(ムネ)であり、(人間にとって)大切な真実の依りどころということを意味する。清沢満之はこれを「立脚地」と表現した。つまり、真修学とは宗派としての浄土真宗についての教義を学ぶ学問ではない。人間にとって本当に大切なこと(=真宗)を探求し明らかにせんとする学問のことである。

真宗学の対象

併しながら是からの眞宗學というのは、親鸞聖人の著述を研究するのは眞宗學でなくして、親鸞聖人の學び方を學ぶのが眞宗學である。」(『真宗学序説』 p.22)

親鸞の著述における親鸞の学び方(方法)

では「親鸞聖人の学び方に学ぶ」とはどういうことか。親鸞聖人の著作からそれを探っていきたい。

今日より法に依りて人に依らざるべし、義に依りて語に依らざるべし、智に依りて識に依らざるべし、了義経に依りて不了義に依らざるべし。」(『教行信証』「化身土巻」所収『大智度論』、『真宗聖典』p.357)

真宗学の学場

括弧内は母体の教団の宗派。

参考資料